
【ネタバレあり感想】THE COSMIC WHEEL SISTERHOOD
こっちは自分が迎えたエンディングを踏まえて、ネタバレありの感想をつらつら書きます。良いゲームだった〜!!楽しかったよ〜!

初めのうちは訪ねてくる魔女をカードで導いたりしていたのですが、途中から展開が全然予測出来なくて面白かった。

いや、政界に進出するなんて予想外過ぎてびっくりした。面白いなー。

仲良くしていた魔女の友人たちと立場上敵対する事になるの苦しかったです。
私は最初に赤い方の彼女「ダリア」が力を貸して欲しいと頼んできた時に、即決でいいよと返事しちゃったので、もう一人の黄色の彼女「ジャスミン」からも申請が来た時に頭抱えました。やっちまったよ早計だった…私個人としてはみんなと平和に仲良くしていたい気持ちが強くてさ…でも物語は葛藤の中に生まれるよね…
でもね…最初に力の代償を選ぶ時、私はコヴンを選んでしまったんですよ。超絶傲慢スタイル。

だからねー、甘ったれた泣き言は言えない訳です。そう、流刑にされた被害者ではなく、私「フォルトゥーナ」は将来的に加害者になる可能性がある。きっと将来的に魔女の全てのコミュニティ、もしくは存命している魔女たち全ての命かもしれないものを犠牲にするのだろうという未来を作った(確定させた)という過去の選択に対する覚悟を持って選択肢を選んでいきました。
もう、正しくはいられないことが確定しているけど、目の前に提示された選択肢は自分にできる限り誠実に答えていきました。苦しいとこも結構あったなー。全てはおそらく失われるであろう、間違いなく私の所為で。という感じ。
オートセーブだから巻き戻せない。どんなに望まない結果になっても受け入れろ、という部分はこだわって作られているんだろうなと思いました。
もしかしたら、キャラクターの命に関わるかも知れない選択の場面とかもあったんですよ。私は運良く成功したけど、あれ失敗してたらどうなってたんだろう…怖いな…逆に何も知らなかったから思い切って決断できたけど。
占いの結果も、平和的な内容から破壊的な内容まで選択の幅があったりして、それをも自分で選びます。
選択基準をなるべく和やかで怖い事言ってないものを、と思いながら選びながら、最初にコブンを犠牲に選んだくせにな…とか、プレイヤーとして知っているからこその自嘲的な気持ちも湧いてくる。ぐ〜、つらいな…と思う事さえも欺瞞だね。この葛藤を抱えながら進めていくのも面白かった。

コヴンの未来の為の活動をしているのすごい矛盾だった。でも、きっと新しい形で作り直すことも出来るんじゃないかと希望を持って祈るように進めました。これは弱さ故の逃げでもあるかも…。
「自分で選んで未来を作るつもりなら腹を括りな」ってメッセージかな。覚悟をしろ、という想いが強く感じられました。
ドキドキしながらたくさんの人をカードで導き、ハラハラと物語を追いかけて最終的には、何となくまるく収まったっぽいエンディングを迎えました。特に欠けた人もいない、でもフォルトゥーナはまだあの部屋で流刑のまま?のような雰囲気。



最後にもう一度カードを使い「この結末に納得いっていない」という占い結果を導き出して、再びタイトル画面へ。
多分、通常エンドってやつなんじゃないかな。

軽く調べたら、結構分岐するらしいので色々見てみたさもあります。
人間だったときのお話も結構沁みるシナリオで、この最高のドットの雰囲気と相まって本当に良いんですよ…あー、しみじみと遊べて良かったな、と思えるタイプのゲームでした。


色々なエンディングも気になるけど、今回の初回プレイで最初に辿り着いた物語も大切にしたい。また時間を空けてから違う選択をしてみたいな。
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