ドキドキ文芸部プラス!はじめました。5

さてと日曜日。ユリが来る。え?サヨリから音沙汰がない?大丈夫!?なんかすっごく不安だなー。

サヨリの家へ様子を見にいく俺。気になるもんね。ちょ、降りてこない!?大丈夫?怖くなってきた。あれ、普通に部屋にいたよかった〜。ん?なんかお部屋の内装変じゃない?

エアコン小さくない?

カレンダー、変な書き込みのされ方してる。丸がついているのは1、3、8月。11月がぐしゃぐしゃになってるのは何?右下破けてるね。フリー素材とかなら関係ないけど。

なんとなく上の空、視点が定まっていないサヨリ。モニカを手伝っているらしい。隠し事をしてるだろうと詰問する俺にそんなの良くないと返すサヨリ。なんか不思議な?事言ってるな。

「全部私のせい。私が弱って間違えた感情を出さなかったら、そんな間違いをしなかったら、私のことなんて心配する必要もなかった。ここへ来ることもなかった。今私のことなんて考えてなかったはずなのに、でもこれが私への罰。自分勝手だったことへの罰なんだ。だから、世界がここへ連れてきたのかも。世界は私を苦しめたがっているんだよ」

どうしたの…。私はずっとこんな感じだった、俺が知らなかっただけ。

『サヨリは重い鬱病を患っている』カムアウト。毎朝遅刻していた理由。そうだよね、うまく眠れなくなっちゃってたんだな。俺は気づいていなかった。あー、サヨリが気づかせないようにしていたのか。私は構われたくないの。そうだよね。

他の誰かと仲良くなって幸せになってほしいけど、誰かと仲良くする俺を見るとつらい、と。好きなんだな、サヨリは俺の事を。抱きしめたけど、返してはくれない。自罰的だね。世界は私を苦しめるためにある。

サヨリを放っては置けない俺は文化祭の日、一緒に過ごす約束をしたけど、これ、ユリが大丈夫か?モニカに警告受けてるんだよね…。今日の予定をキャンセルしようとする俺を止めるサヨリ。これされたら耐えられないよなー。

帰るとユリ来てた。いらっしゃい。サヨリが気がかりだけど、暗い顔をしてたら心配されちゃうから切り替えて準備するぞ。

いろいろ準備するものについて話す二人。キャンドルいいね、雰囲気出そうだね。アロマもいいね趣味合うねー。あれ、持って来てくれたジャスミンの精油って、催淫効果なかった?気のせい?

ユリはナイフが好き。私も今お洒落なペーパーナイフを探してるんだよ!奇遇だね~!

俺はついつい先端を触った。まぁわからんでもない。普通に怪我する俺。このナイフは非常に鋭くて肌でさえも紙のように切れてしまうと。ユリが。

…ん?切ったことあるみたいな言い方じゃない?なぁまさかとは思うけど、手首を…こう、切ってしまったりとかしてない、よね?

おあー!!傷舐め!!ちょ!おい、なにをしてる!ユリの!指を!こらー!ユリはいいけど俺はなんかダメ!やっぱりジャスミンの仕業か、催淫効果、興奮効果か!

どうでもいいことだけど俺の部屋のクローゼットがちょっと開いてるの凄く気になるし怖い。何にもないけど怖いから画像は載せないわよ。ドアの隙間とかだめなんだよね。てか俺、ダブルベットに枕2つなの若干笑う。貴族なの?ブルジョワジー的な。いや、むしろ一般的だったりする?

捲った袖を素早く元に戻すユリ…うーん、これは切ってる可能性高いなー。

横断幕を楽しげに話しながら作る二人。頭ごっつんこって、少女漫画。あ、顔についちゃった絵の具を拭いてあげる絵がとっても可愛い。

ひえ~!照れちゃうようなやりとりが続きますね。やたらとジャスミンの香りのこと言うね。

帰り際ユリに好きって言われたと思ったらサヨリ…聞いていたのか!!!修羅場!?あ、ユリはさっとご帰宅なされた。

サヨリは家にいようと思ったけど、実際に見に来てしまったと。私の想像力がすごく意地悪をしてきた、なかなか詩的な言い回しだなー、なんて感心している場合ではない。俺に友達ができることが大事なはずなのに、それがつらい。私がここにいなければ同情せずに済んだ、モニカが正しかった。どういうこと?

モニカはサヨリと何かを話していた。何を言ったんだ?あまり良いことではなさそうな感じだけど、サヨリが婉曲して捉えてしまった可能性もあるからなんとも言えない。

お前を思うことは重荷ではない、一生かかってもそばにいると。俺もサヨリのことを大事に思っているんだよねー。

なんてこった。

うわー!!!こんな事聞く!?超大事な分岐でしょ、えー、こんな精神状態のサヨリにこんな事伝えちゃったらまずいんじゃないの…。向こうがこっちを好きなら、親友だなんて死刑宣告じゃ…。でも好きだなんて言っちゃったら二枚舌だし。ごめん、サヨリ、ズッ友だよ…!!

ほらあーーー!傷つけたーーー!ごめぇーーーん!!そうだよねーーーー!マジでごめん、でも、周回という概念があるのかわからんけど、今回はユリに誠実にいかせてほしいんだ…。

罪悪感がすごい。

泣き崩れちゃったーーーー!!ごめんじゃ償えねぇーーーー!俺よ!!いや選んだのは私なんですけど…。元通りになんてなる訳ないだろーーー!それこそ全員記憶喪失にでもならない限り無理だわ。

チグハグな事を言う俺。大丈夫か、これ明日の文化祭来てくれるのか。一緒に回るって言ったけど…。もう不安しかない。明るい未来が見えないよ。雰囲気が変わってきてしまったところで明日へ。

ああ、そろそろホラー然としてくるのね…覚悟しないと。

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